14 Jan 2017
スカラーです。
今日は、(新米ピアノ講師向け)「両手で弾けない子どものための両手の特訓法」についてお話ししたいと思います。
生徒がいよいよ「両手奏」に入る前にやっといた方がよいことです。
「両手奏」ってホントに大変で、ここでつまずいたら、もうピアノが楽しくなくなるし、
教える方としては、かなり気を使わないといけない段階です。
子どもの能力って本当にさまざまで、
「片手」→「両手奏」に移った時に問題なくスムーズに進む子と、
まったく弾けない子に分かれてしまうんです・・・。
音がブツブツ切れる・・・
で、まったく弾けない子にむりやり弾かせようとすると、音がブツブツ切れてしまって、音楽どころではなくなる。そして本人も辛そうなんです・・・。
で、こういう子を何人も作ってしまって(泣)、どうしたらスムーズに弾くことができるのかをずっと考えていました。
いきなり両手になる前に、事前にしておけることはないのか・・・?
こんな楽譜を作ってみました
で、音がブツブツ切れてしまう子のために、こんな楽譜を作ったんです。
「両手の特訓法」です。
これは、短いメロディーの繰り返しを延々と弾いてもらって、両手のタイミングをつかんでもらうためです。
最大のポイントは、「右手が(左手につられて)、音がきれないこと」です。
右手の音がつながるまで、繰り返し弾かせます。
で、この「左は切れるけど、右はつなげる」ことがむちゃくちゃ難しいのです。
なので、この楽譜で言うと、だいだいこのあたりでつまづきます。
右のメロディーが「ドーレミ」といかないわけです。みんな、「ドッ レミ」とぶつぎりになるのです。
これを「ドーレミ」となめらかになるまで、繰り返しやらせます。
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音はどうでもよい
この練習をするときは、どの音を押すとかはどうでもよくて、あくまで両手で弾くタイミングをつかんでもらうためです。
繰り返しになるけれど、最大の目標は、「左が切れるけど、右はつなげる」なのです。
それでもできない子がいるので、そういう場合は、「右手は鍵盤、左手はひざうち」をさせます。そして、「ドーレミ」と必ず歌いながらやってもらいます。
レッスン中にできないこともあるので、そのときは宿題にさせます。
これにフォーカスすれば、一カ月ぐらいでだんだんつかめてきます。
これができなくて前に進んでしまっても、結局ここに戻ってくるのです。
なので、この練習をするときは、妥協せず、つながるまで絶対やらせます!!
まとめ
・「左がきれるけど、右はつなげる」練習をさせる
・できなかったら、「右手は鍵盤、左手はひざうち」をさせる
・この練習をするときは妥協はしない!
これは、もう何度も何度も練習して身につけてもらうしかありません。がんばるのは子どもたちなので、子どもたちを信用して、教えていきたいと思います。
今日も読んでくださり、ありがとうございました☆彡
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