5 Jun 2019
スカラーです。
今日は久しぶりに読者さんからの質問にお答えしたいと思います。
「私は主婦で仕事もしているため、まとまった練習時間が取れません。でも、15分か20分ぐらいなら練習できる時があります。
そういう時は指の練習(ハノンなど…)をした方がいいのか、練習している曲をした方がいいのか、半分ずつした方がいいのか、どれが身につきますか?(実際15分って、ピアノを弾き始めるとあっという間に過ぎてしまいます(T ^ T)」
ということです。
曲の練習に特化した方がいい!
スカラーの考えとしては、「曲の練習に特化」した方がよいです!!
もちろん時間があれば指の練習をしてから曲の練習に移るのが一番理想なんですが、そうもいかないのが現実・・・。
なので、ポイントは、曲を練習するときにどんな考え方で練習するかということです。
トルコ行進曲で例えてみる
では、「トルコ行進曲」を例にしてお話しますね。
こんな楽譜です。
この部分を練習していたとします。
サビのメロディーを1オクターブで弾くところですね。
この部分を「あ~~上手く弾けない!絶対にどっかの音が抜ける~~!!腕も疲れてきたしや~めたっ」となって、他の弾きやすい箇所を弾くと練習の意味がない。
ここは、しんどいけど、ひたすら1オクターブの練習をするしかないのです。
そんなときは、「ハノン」1オクターブの練習をしようと頭を切り替えるのです!
ちょうど「ハノン」の51番が、1オクターブの練習曲になっています。
すべて1オクターブで音階を弾いていくのですが、まぁしんどい。腕がパンパンにはってくる(笑)。最後の方はもう身も心もボロボロ・・・。(;´∀`)
なので、トルコ行進曲の練習中は、メロディーを味わうとか、音楽的なことはどうでもよくて、ただひたすらに指を動かすことに集中して練習をします。たとえ練習時間が15分しかなくてもです!
つまり、メロディーがオクターブのところは、「ハノン」の1オクターブの練習をしていると思いながら練習をするのです。
では次、「トルコ行進曲」の中盤に16分音符が連続出てきますよね。
ここも「ハノン」に置き換えたら、26番辺りの課題をしていることになります。
で、「トルコ行進曲」最大の難関!「分散オクターブ」の登場です。
ここやと、「ハノン」の56番「分散オクターブ」をしていることになります。
なので、「トルコ行進曲」を隅から隅まで練習するということは、「ハノン」の26番、51番、56番の練習も兼ねているということになるんです。
じゃあ、他の曲も見てみましょうかね。
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エリーゼのためにで例えてみる
これが「エリーゼのために」です。
中間部の32分音符のところを見てみます。
ここやったら、「ハノン」の31番をひたすら練習していることになります。
ここなら、「ハノン」44番の「3つの同音の連続」の練習をしていることと同じなのです。
こんな風に、有名な曲やのに、それが指の練習にもなっているということなんです。
このことがわかれば、心構えや練習のやり方が変わってきませんか!?
スカラーも時間がないときは、今日は「ベートーベンでハノンの練習をしよう!」と頭を切り替えて練習をしていますよ!
短い時間でも、短い時間なりにそこに特化して練習をすればその部分はかなりピカピカに磨かれます!
まとめ
・時間がないときは、曲を優先
・音楽的なことはどうでもよくて、ただひたすら指を動かすことに集中する
・曲の練習をすることは、「ハノン」の練習をしていることと同じことになる
最後まで読んで下さりありがとうございました☆彡
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