6 Apr 2024
スカラーです。
今日は、読者さんから質問をいただきましたので、
それにお答えしたいと思います。
テーマは、「(大人ピアノ初心者さん)弱く弾こうとすると音が鳴りません」
についてです。
ショパン「雨だれ」の演奏ですが、
やはり左手は弱く弾いたつもりでも大きくなるし、弱く弾けば音が鳴らないし難しいですね。
特に最初の音が難しいです。音が鳴らない時があります。
少し強めに弾いても良いのでしょうか?
お勧めの練習方法があれば教えて下さい。
実は読者さんからこの質問が来た時に、わーー自分にも身に覚えがあるなぁーって思ったんですね。
楽譜に「p(ピアノ)」と書かれているからと言って、小さな音で弾こうとするあまり、音が鳴らないことがありますよね。指先が緊張してしまい、ついつい音がヘロヘロになってしまうこともあります。
そこで、大事なポイントをお伝えします。
Q、ちょっと大きめで弾けばいい!
今回の「雨だれ」が良い例なのですが、この悩みは、特に曲の冒頭が「p」や「pp」になっている場合、参考にしてもらえたらと思います。
曲の冒頭から「p」とか「pp(ピアニッシモ)」が書かれている曲に関しては、
ちょっと大きめで弾くのがポイントです。
「えっ、pの指示なのに大きめ?楽譜の指示通りじゃなくていいの?」
と思われたかもしれません。
もちろん、楽譜に書かれた強弱記号はしっかり守らないといけません。
だけど、指示を守ろうとするあまりに、その曲を弾くことがしんどくなったり、重荷になったりすることは本末転倒だと思うんです。
さらに、強弱記号をしっかり守って最後まで弾くこともとっても難しいことなのです。
だから、しんどくなるぐらいだったら、「少し大きな音で弾いちゃおうよ」という訳なのです。
これで「小さな音で弾かなくてはならない」、「指先に最新の注意を払わなければならない」と思わずにすみますよね。この記事では、そういうことを伝えたいです。
せっかく頑張って鍵盤を押しているのに音が、鳴らないなんてとても勿体ないですよーー。
音が鳴らないよりかは、少し大きな音でも確実にその音が出る方がよいのです。
Q、pならmpぐらいで弾こう!
で、pを大きめで弾くという意味ですが、
具体的にどれぐらいの音量にするかと言うと、
「p」ではなくて、「mp(メゾピアノ)」ぐらいで弾けばいいのです。
で、「mp」が出てきたら、それは「mf(メゾフォルテ)」ぐらいをイメージして、
自分の中の強弱を作ればいいのです。
つまり、
pp(ピアニッシモ・とても弱く)→p(ピアノ・弱く)
p(ピアノ)→mp(メゾピアノ・やや弱く)
mp(メゾピアノ)→mf(メゾフォルテ・やや強く)
mf(メゾフォルテ)→f(フォルテ・強く)
こんな感じで思っていただければ大丈夫です。
3種類の差が付けられたらそれで充分です!!
強弱がないと曲がつまらなくなるので、強弱はあった方がよいのですが、
その音量は自分で決めていいのです。
ピアニストさんであれば、「ppp~fff」までしっかりできると思いますが、
一般の方やったら「mp~f」という幅であっても充分素敵な演奏ができると思います♪
ここも、すごく大事なところなのです。
スカラーも昔、出だしから「pp(ピアニッシモ)」の曲を練習したことがあって、
とにかく小さく弾こうとするあまり、音がヘロヘロになってか細い音になっちゃったんですよね。
そのときに、お師匠さんから、「ppに囚われすぎよ!もうf(フォルテ)で弾いたっていいぐらいよ!」と言われたんです。さすがにフォルテで弾くのはおかしいのですが(;’∀’)、
お師匠さんが言いたかったのは、
「音が出ないぐらいなら、ちゃんと音を出して弾きなさい!」ということが言いたかったんだと思います。
ということで、楽譜のpの強弱記号に囚われすぎずに練習してもらえたらと思います。
まとめ
・「p」に囚われすぎないこと!
楽譜の指示に縛られずに、自分の感覚で音量を調整しながら弾いてみましょう。
・ 自分で音量の差を調節していい!
楽譜に書かれた強弱記号を参考にしながら、自分の感覚で音量を調整してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
スポンサーリンクこの記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます
- None Found