4 Feb 2016
スカラーです。
今日は、「ピアノを初めて弾く子どもへの教え方 ~ピアノを弾こう♪」についてお話ししてみたいと思います。
前回は、教え方④~ピアノを弾かせる前に(譜読みの仕方)についてお話ししました。
ちょっとこのあたりがややこしいし、しかもとっても大事な段階なので、前回のことをまとめてみました。
目次
前回のまとめ
いきなりピアノは弾けないので、ピアノを弾く前に譜読みをすることが大事なんです。(「譜読み」=楽譜を読むという意味です)
【譜読みですること】
・先生と一緒に歌う
・リズムを打つ
・左右の手の弾き分け
・鍵盤と音符の一致
必ずドレミで歌いながらピアノを弾かせます。
弾くときに必ず、「ドレミ」で歌いながらピアノを弾いてもらうことにしています。歌いながら弾くのって、結構難しくて頭使うんですよね、なので、歌わずにピアノを弾こうとする子がいるんですが、ここは、ぐっと食いしばって、「はい。まず1回は、ドレミで歌いながら弾くんだよ。2回目は何も言わなくていいからね」と、1回目だけ歌いながらやってもらいます。
実は、歌いながら弾くことは「ソルフェージュ」をかねている!
ドレミで「歌いながらピアノを弾くという行為」。これはソルフェージュの役割も果たしているので一石二鳥と言うわけです。楽譜を見て歌うことはとっても大切! これはどんな子でも必ずクセ付けてやられています。これをやっていると格段に楽譜を読むのが早くなります。
最初から手の形は言わない!
最初の数か月は、手の形は言わないようにしています。(ピアノを弾くだけで精一杯なので、指の形まで教えたら混乱するので、言わないようにしています)
教え方③でお伝えしていたのですが、「ピアノを弾く」という行為は、いくつもの作業を同時にやることなんですね。繰り返しになりますが、音符の読み方、指番号、リズム、左右の弾き分け、鍵盤の位置……、これらの作業を同時にすることがピアノを弾くということなのです。1カ月ぐらい経って、ピアノを弾くことに慣れてきたかな? と思ったら少しずつ手の形を教えていきます。
レッスン1カ月経ったら、どんな感じで進める?
譜読みの仕方は最初はこんな感じでバカ丁寧!と呼ばれるほど親切にしたらいいと思うんですが、実際こんなに時間をかけられないし、子どももだんだん理解してくれるので、もういいかなと思ったら、だいぶはしょって教えます。
実際に1カ月ぐらい経ったときの教え方はこんな感じです。
【手順】※右手「ドレミ」、左手「シ」 ぐらいの音しか教えてない場合 ※へ音記号の教え方は割愛してます
・「今日はこの曲やってみようね」と楽譜を見せる
・「ミの音はどれかな?」「レの音は?」と楽譜にマルをつけさせる ※「ド」の音はほぼどの子も知ってるので言いません
・「左手で弾くところはどこかな?」と言って楽譜にマルをつけさせる
・「白丸の音符があるね。ここは長く伸ばすんだよ」と2分音符と4分音符の違いを見た目で伝える
・「じゃあ、弾く前にドレミで歌ってみようね」と歌わせる
・「じゃあ、ドレミで歌いながら弾いてみよね」と弾かせる
曲の合格の基準はある?
難しいところです(汗)。実際は、ポツポツでも何となく弾けてるなと思ったら、もう合格させます。(ちょっと甘めですが^^; 低学年の場合は同じ曲を何度もさせるよりは、いろんな曲をたくさん弾かす方がいいです)同じ曲を繰り返しすると、子どものモチベーションが下がっていきます。完璧に弾けていなくても曲が合格することがうれしいので、どんどん進んでくれます^^ この時期は音楽を楽しんでもらうことに力を注ぎます(これがなかなか難しいのです><)
この辺りは、今も課題というか、正解がありません。あくまで4年間教えてきて思ったことです。
読んで下さりありがとうございました^^
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