6 Feb 2020
スカラーです。
今日は、「「別れの曲」を弾かせてほしい!!!」についてのお話です。
スカラーは20代前半のとき、ピアノ指導者の資格を取るために、2つのピアノ教室に同時期に通っていました。
あなたには弾けないわ
A先生のピアノの発表会で「ショパンの「別れの曲」が弾きたいです」と伝えたんです。
すると、先生は「あの曲はとても難しいから、あなたには弾けないわ」と言われてしまいました。
ダメだと言われたとき、正直カチンと来てしまいました。
それは、A先生との付き合いはまだそんなに長くなく、通い始めて数カ月といったところだったので、
「私の何を知ってるん?がんばったら弾けるかもしれへんやん」と思ったんですよね。
で、B先生のところの発表会でも、同じように「ショパンの「別れの曲」が弾きたいです」と言いました。
するとこの先生は、「あっ、いいよ。弾く?」と快く了承してくれたのです。
教育実習で先生が弾いてくれた
で、この「別れの曲」というのは、スカラーにとってとても思い出のある曲でした。
中学校のころに音楽の教育実習に来てくれていた先生が、
教育実習の最後の日に「別れの曲」を弾いてくださったんですね。
もう、むちゃくちゃ感動して、間近でピアノ演奏を聞いたのがたぶん初めてやったんでしょうね。そのときの感動がずっとあって、いつか弾てみたいと思っていたのです。
で、早速練習をしてみると、まぁ弾けない!!!(笑)超むずかったのです!!!(笑)
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なんだこりゃ!全然弾けない(笑)
あの曲は、右手だけで伴奏とメロディーを奏でないといけないところが、超むずかしくて、
どうしても伴奏の音が大きくなってしまって、メロディーが全然つながらなく、技術的にも表現的にも弾きにくかったのです。
で、思ったような演奏ができないままB先生の発表会を迎えてしまって、結果、弾きたいように全然弾けなくて、かなり落ち込んだことを覚えています。
で、この時に思ったんです。
A先生が「あなたには弾けない」と言われたこと、あれはほんまやったんやなぁと思ったのです。
悔しいけれどそれを認めざるをえませんでした。
そして、B先生については、「ちょっと今は難しいかもね」と弾くことを止めてほしかった。「なんで止めてくれへんかったん?」って思うようになったんですよね。
弾いて見えたものがある
でも、あれから十数年経った今ならこういう風に思うんです。
自分が思うような演奏ができなかったのはたしか。でも結果的に弾いて良かったと思えるようになりました。
弾くことを止めたA先生。あれは正しかったということ。調子に乗ってごめんなさいと思えます(笑)。
そして、弾くことを許してくれたB先生。上手く弾けなかったけど、弾けなかったことで見えたものがたくさんありました。そして、あの時に弾かなかったら、「私にも弾けたかもしれないのに!」ってずっと後悔したかもしれません。思いっきりやらせてくれた先生に感謝したいです。
講師の立場に立った時、生徒さんで今の実力以上の曲が弾きたいと言われるとき、正直どうしようかかなり悩みます。子どもの生徒さんなら、「あかん。あの曲はまだ早い!」と一喝できるけれど、
大人の生徒さんの場合は思いがかなり強いので、なかなか難しいところがあります。
どれくらい大変なのかを示した方が良いのか、それとも弾いてもらって感じてもらうのが良いのか、今も迷うところであります。
今日は、こんなところで終わりにしようと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました☆彡
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