27 Feb 2016
スカラーです。
今日は、ピアノ教本「プレ・インベンション」についてお話ししたいと思います。
私はピアノ講師をしていますが、お恥ずかしいながら、大人になるまでこの本の存在を知りませんでした。
数年前より、自身もピアノのお師匠さんにピアノレッスンを受けていて、そのときに、お師匠さんから、「この本勉強になるからやったら?」と言われて始めたんです。
1曲1曲が短くて、比較的弾きやすいし、とっても楽しい本です 🙂
本はこれです。黄色とピンクのカラフルな本です。
「プレ・インベンション」
どんな本なの?
バッハ、ヘンデル、モーツアルトなどの作曲家の曲がたくさん載っている本なんです。
また1曲が1ページぐらいで完結する短い曲集なので、弾きやすいです。
あと、モーツアルト本人じゃなくて、モーツアルトのお父さんの曲も入っていますよ!
バッハ、ヘンデルは、ともに1600年代、モーツアルトが、1700年代。なので単純計算で、1600年~1700年ぐらいに作られた曲ってことですね。ショパンは1800年代なので、時代が全然違いますね。
余談ですけど、この時代のクラシック音楽は、宮廷に住む人のための音楽でした。つまりお金持ちが楽しむものです。一般市民が聞けるようになったのは、もっともっと後の時代なんです。
難易度は?
ピアノ教本「バイエル」が一冊終わったぐらいのレベルです。(「ブルグミュラー」に入るぐらいかな)
最初らへんはそんなに難しくないですよ。後半から難しくなってきますけど、1曲が短いので、楽しんで弾くことができます
どんな人が使うの?
バッハの「インベンション」を勉強する前にやっておきたい曲集です。
そろそろバッハの「インベンション」を始めようかなという人が、いきなりインベンションは難しいので、その前にちょこっと短い曲で、インベンションたるものを練習するんです。「インベンション」の前に弾くので「プレ・インベンション」っていう名前なんですね。
または、バッハの「インベンション」を始めたけど、どうも難しくて数曲でやめちゃった人にもおすすめです。(個人的にはこっちの部類です(笑)インベンションは難しくて苦手です・・・)
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弾く順番が決まっている!
この本はおもしろくて、1番から順番に弾ていくんじゃないんです。
本の裏の方に、弾く順番が載っています。
例えば1番目に弾くのは「34番」の曲。2番目に弾くのは「11番」の曲なんです。
なので、一番最初に弾く曲は1番じゃなくて、「34番」の曲なんです。
ということは、「1番」の曲は5番目に弾くということになります
「インベンション」を弾くときのお決まり事
右も左もメロディーになっている!
この本は、ざっくりいうと、右手がメロディーで、左手が伴奏、という概念ではないです。
左右どちらもメロディーで、「左右の両方の音を出す練習をする本」です。なので、左手にあまり意識して弾いたことがない人は、結構苦労するかもしれないけど、そういう人こそ弾いてもらいたい本です!
素敵に弾くコツ
・鍵盤に「指紋」をつけるように弾く(ねばっこく、ねっとり弾くんです)
・ペダルは踏まない(この時代の曲はペダルの機能がまだないので)
・左の音も右と同じくらい音を出す(左が伴奏、右がメロディーという考え方ではない!)
演奏動画付きです。
少しずつアップしていけたらと思っています。
・17番:バッハ「メヌエット」(ト長調)♪
・18番:バッハ「メヌエット」(ト短調)♪
・19番:バッハ「メヌエット」(イ短調) ♪
・20番:バッハ「メヌエット」(ト長調)♪
・22番:バッハ「アングレーズ」♪
・23番:バッハの息子「アレグロ」♪
・25番:バッハ「ブレ」♪
・26番:バッハの息子「春(フリューリンク)」♪
・30番:モーツアルト「メヌエット」(ヘ長調)♪
・44番:キンデルマン「バレエ」♪
・45番:パッヘルベル「フーガ」♪
・48番:へスラー「カプリッチォ」♪
・50番:ヒュルマンデル「フィナーレ」♪
・51番:ハッセ「主題と変奏」♪
・55番:ヘンデル「サラバンド」♪
※随時更新中!
読んで下さりありがとうございました^^
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