18 Feb 2016
スカラーです。
今日は、「音符とピアノの鍵盤の位置を一致(音符と鍵盤一致)させる方法」についてお話ししたいと思います。
私の生徒さんで、ピアノの鍵盤の「ドレミ」の場所はわかっているのに、楽譜上のドレミが読めない子がいました。
つまり、自分の耳をたよりに「ドレミ」と弾いているだけなんです。楽譜は読めません。
この子は、楽譜を一切見ないで、手元ばかり見て(鍵盤を見て)、自分の耳だけをたよりに弾いているんです。
なんで、この子が楽譜が読めていないことに気づいたかというと、こんなことがありました。
曲が合格になって、次の新しい曲を見せたんです。
目次
先生のマネをして弾いただけ
先生(私)「じゃあ、次この曲を弾いてきてね」
子ども「こんなん弾けへん!!」
先生 「えっ、これ弾けない? なんで? 何がわからないか教えて? 」
子ども「(楽譜を指さして)この音も、この音も何の音なのかわからへん!!」
先生「・・・。何の音かわからへんって・・・今まで弾いてたやん。じゃあ、前の曲はなんで弾けたの?」
子ども「だって、先生が弾いたとおりに弾いただけやもん。楽譜なんて見てない」とのこと。
先生「噂では聞いてたけど。ほんまにこういう子がいた・・・」
衝撃でした・・・。
ピアノは弾けるのに音符が読めなかった
なので、子どもが自力で音符を読んでいるのか、耳を頼りにただ弾いているだけなのかは、初歩の段階で、きっちり先生が把握しとかないとあかんなと思いました。
ということで、「ピアノが弾けても、楽譜が読めない」にならないように、音符と鍵盤の位置を一致させることの大切さに気づいたんです。
ということで、実際にレッスンでやっている方法をお伝えしたいと思います。
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「ド」「レ」「ミ」の3つの音を教える
まず、このような紙を用意して(子どもやと大きい音符が良いです)、まずはト音記号の「ド」「レ」「ミ」の3つの音を教えます。ポイントは、その音符が、線上にあるのか、線の間にあるのかを認識させることです。
説明の仕方としては、
「ド」・・・1番目の線より下の線につきささっている音 ※「つきささる」=線上にあるという表現がポイントです
「レ」・・・1番目の線にぶら下がっている音
「ミ」・・・1番目の線につきささっている音
「音符マグネット」を使って音符を置いてもらう
さきほどの、線につきささる音、線にぶら下がっている音、が認識できた時点で、この音符マグネットを使います。(紙の音符も、音符マグネットの音符も一緒だよということを分かってもらいます)
音符マグネットに、先生がお手本を見せてから、「ドレミ」を置いてもらいます。
「ミニ鍵盤」にマグネットを置いてもらう
音符マグネットの下に「ミニ鍵盤」があるので、先生がお手本を見せてから、「ドレミ」を置いてもらいます。
本物のピアノの鍵盤を探して弾いてもらう
それができたら、本物のピアノで「ドレミ」の鍵盤を弾いてもらいます。で、このタイミングで、鍵盤で「ドレミ」と弾くときに、ドレミの音程で歌いながら弾いてもらえたら最高やと思います。(ソルフェージュをかねた練習にもなるので^^)
「レ」や「ミ」を1音ずつバラバラに置いてもらう
次は、「ドレミ」の塊じゃなくて、「レ」はどこ?「ミ」は? と、1音ずつバラバラに置いてもらう。
できそうやったら、「ファ」や「ミ」などもやってもらう。
音符マグネットを置いて・・・例えば、「レ」の場合をやってみます。
楽譜上の音符→ミニ鍵盤の位置→本物のピアノの位置。この3点が頭でつながったらどんどん音符が読めるようになってきます。
※「ミニ鍵盤」は使わなくてもいいと思います^^
レッスンのたびにしつこいぐらいにやったら、音符が覚えられるし、鍵盤の位置も少しずつ分かってきて、音符と鍵盤の位置が頭でつながるようになります。
そのときのレッスンで理解できていても、1週間たったら忘れる子もいるので(汗)、こちらが勝手に理解できたと思わずに、子どもが「もう飽きたよ~」と言うまではやらしてみるとかして、ダメ押しで繰り返し教えるのが良いと思います。
まとめ
・「ドレミ」の音符を教える
・音符マグネットに音符を置いてもらう
・音符と鍵盤の位置が頭でつながるようにする
読んで下さりありがとうございました^^
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