15 Mar 2016
スカラーです。
今日は、「ピアノが一曲弾けるようになるのにかかる期間は? 」についてお話ししたいと思います。
「一曲弾けるようになる(=曲を仕上げる)」って言葉はあいまいで、
その人の演奏レベルや、毎日の練習時間にもよるし、また人前で演奏するかなどの目的によっても違いますよね。
ここでは、あくまで自分が1曲仕上げるのにかかる期間と練習量についてお話ししたいと思います^^
※数年前にショパンのバラード3番を弾いたので、そのときのことを思い出して書いてみました。
目次
- 1 ショパンの「バラード第3番」は6カ月かかった!
- 2 練習時間は??
- 3 弾いてみた感想・・・正直つらかった(汗)
- 4 1曲完成させることは、プラモデルを作る手順と同じ!?
- 5 1カ月目・・・腕や足を作る
- 6 2カ月目・・・ひたすら腕や足を作り続ける
- 7 3カ月目・・・ある程度腕や足が作れたので、他の部位も作り始める
- 8 4カ月目・・・出来上がった腕や足を、胴体にくっつけていく
- 9 5カ月目・・・胴体のどこら辺に手足をつけたらバランスがいいか思案しながらつける
- 10 6カ月目・・・胴体に手足が【なんとか】付いた状態。向きを変えたり、微妙に位置を変えたりして、全体のバランスを見ながら完成に近づけていく
- 11 先生から注意されたこと!
- 12 発表会1カ月前はピリピリ・・・><
- 13 まとめ
ショパンの「バラード第3番」は6カ月かかった!
ピアノ歴:ピアノ歴25年
目的 :発表会で弾くために練習(講師演奏ではなく生徒として出る発表会)
曲名 :バラード第3番(ショパン)
演奏時間:約8分ぐらい
かかった期間・・・ずばり6カ月です!!
完成度 :★★★☆☆(これ以上は技術的に難しかったです)
満足度 :★★★☆☆(弾いた当初はこれくらいかな。時間が経つと満足度が上がっている(笑))
練習時間は??
1日平均1、5h(平日1~1、5h、土日2h)
練習時間って、あってないようなもんで、2時間ぶっとうしで弾いた日もあれば、40分ぐらいの部分練習だけで終わる日もあるし、体調が悪かったら一日弾かないこともあるから、毎日1時間半を6カ月間ず~っとやったわけじゃないです(汗)振り返ったらこんなぐらいの時間になりました・・・。
弾いてみた感想・・・正直つらかった(汗)
この曲は1年ぐらいかけて弾くぐらい大曲なのです。なので、それをそんなに技術もない私が半年で暗譜して人前で弾いたことはすごいことなのです(レベルの低い自慢です(汗))。楽譜も11ページにもおよびます。かなりの根性と体力が必要でした。1年もこの曲を弾き続けるなんで、私なら精神的にまいってしまいそうなので、未完成でも半年で弾き切れたことはよかったのかなと思っています。
1曲完成させることは、プラモデルを作る手順と同じ!?
唐突ですけど、私はピアノを1曲完成させることは、プラモデルを作ることと同じやと思っています。
まずは、「手や足を作って、それを胴体にくっつけて、あとは全体のバランスを見て完成」こんな手順で進んでいくんです。
なんで、プラモデルを例に、どんな感じで1曲が仕上がっていくのかを綴ってみました。
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1カ月目・・・腕や足を作る
譜読みから始める。ほんとに1音1音を確かめるように弾く。両手で弾くなんでもってのほか。指番号に注意して、1音1音地道に音符を見ていく。違う曲を流ちょうに弾いていた自分が懐かしい。ほんとにこの曲を弾くのか不安になったりもする。またゼロからの譜読みは精神的にキツい。
2カ月目・・・ひたすら腕や足を作り続ける
前月と比べると、まだ指の運びはマシやけど。まだまだ全然だめ。というか曲を弾いている感覚がなくて、全体像が全く見えないので、自分がバラードを練習しているのかも忘れるほど。ぼろぼろの演奏やのに、次のページの譜読みを始めたりもする。このあたりから、譜読みのし過ぎで頭痛をひきおこす(笑)
3カ月目・・・ある程度腕や足が作れたので、他の部位も作り始める
ちょっと弾けてきたかなって明るい兆しは見えるものの。それでも全然だめ。でも確実に上達していることに気づきだす。
ここからは「なんちゃってバラード」を弾いている感じ(笑)。ひたすら部分練習するにつきる。繰り返しのパッセージが出てきたりすると、一気に譜読みが進んだりもするけど、このバラードは同じパッセージが一つもないので、かなり譜読みが大変。最初のページは少し弾けてきたけど、後半はただ音を押している状態なので、前半と後半の完成度の差が明らかになり、辛くなる。
4カ月目・・・出来上がった腕や足を、胴体にくっつけていく
やっとただやみくもに弾いているだけじゃなくて、曲想をつけていく。ここから音色とか、フレーズ感とか、ペダルとかを考える余裕が出てくる。そろそろ暗譜を始めないとけないので、ひたすら音名(ドレミ)で歌いまくりながら、部分練習をするのみ。そろそろ11ページ中の1ページぐらいは【それなりの演奏】になってくるころ。遊び心で、最初から通して弾いてみるけど、まったくそれらしく弾けないので、まだまだやなと感じる。
5カ月目・・・胴体のどこら辺に手足をつけたらバランスがいいか思案しながらつける
曲の前半だけとか、後半だけとか、【それなりの演奏】になってくる。でもどうしても弾けないとかいう箇所が出てくる。発表会まであと2カ月になってしまったのに、ほぼ暗譜が出来ていなくて焦る。ここからは練習時間も増やして平日1、5h~2h。土日2h~3hペースでやっていた。練習の9割は部分練習。通して弾くのは1割もしなかった。暗譜が出来ていない不安で、夜寝付けなくなってきた・・・(笑)
6カ月目・・・胴体に手足が【なんとか】付いた状態。向きを変えたり、微妙に位置を変えたりして、全体のバランスを見ながら完成に近づけていく
発表会まで残り1カ月。ここからは焦ってきて、あまりはかどらない。気持ち&時間はピアノだけに注いでいた。前月、練習しても弾けない箇所は、音を1音少なくするとかで、対応していく(悪い言い方をすればごまかし作戦!)それなりに聞こえたらいいので、その音を弾くことで、他の音のバランスが悪くなるような音は、割り切って削ります!どうにか荒々しい演奏であっても全体を強制的にまとめ始める。ここは外せない箇所は確実に暗譜していく。この1カ月で集中して暗譜する!
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先生から注意されたこと!
ピアノのお師匠さんからは、「音がガサガサしてる。フレーズに余裕がない。頭でイメージしてから考えて弾きなさい。2拍子のバウンスがない。打鍵を深くして、手の用意を早く。中だるみしない」とかいろいろ言われました・・・。
発表会1カ月前はピリピリ・・・><
発表会前は、精神的にきつくて、曲が完成してないから心配で、夜寝付けなかったり、眠りが浅くなったりもしました。(会社員やったので早退して、ピアノ練習にいそしんでいたこともあります。(ごめんなさい><))
発表会当日は、ものすごく緊張をしていて、でも、「もうこんな大曲を弾くのは人生最後かもしれん」とか思っていたので、開き直って弾くことができました。
でも、見せ場のところで左のベースを間違えたりもしました。緊張があって普段よりハイスピードで弾いてしまいました^^;
途中音が飛んだところもあったけど、途中からなんとか入りなおせたし、1番の盛り上がりの箇所は自分でもじ~んとくるものがありました。
発表会で弾いた数年後に、改めて自分の演奏を聞いた方が感動しました。自分こんなん弾いてたんや。がんばってたんやなぁ~って思うんです。
プロみたいに上手く弾けなくていいんです。そのとき、自分の気持ちがその曲に全力であれば、振り返った時にいい思い出になります。
今は、「英雄ポロネーズ」を練習中ですが、早くアップできるように頑張りたいと思います!
まとめ
・ショパンバラード第3番を仕上げるのに6カ月かかった
・練習時間は、1日平均1、5h(平日1~1、5h、土日2h)
※練習時間は結果論なので、あんまり参考にしないでください。
※余談ですけど、個人的には1曲を仕上げる期間は、人より遅い方やと思います。理由は、譜読みの期間が長いからです。最初から譜読みができてる人は、1曲仕上げるのがグンと早いです(うらやましい><)
余談ですけど、
自分のレベル以上のもの・・・、バラード3番や英雄ポロネーズみたいな曲やと6カ月はかけます。
自分のレベルより簡単なもの・・・ショパンのノクターンやワルツとかになると3~4カ月ぐらい。
ツェルニー40番程度やと1カ月ぐらい。
簡単なポップスとかになると2~3週間~かな。
あくまで個人的な意見ですが・・・。
読んで下さりありがとうございました^^
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