12 Dec 2025

こんにちは、スカラーです。
今日は 「ピアノの鍵盤の黄ばみ」 についてお話ししようと思います。
きっかけは、生徒さんの一言。
「せんせい、鍵盤きばんでる〜!」
そう言ってくれたのは、小学生の女の子。
普段からよくお話してくれる、とても社交的な生徒さんで、思ったことを素直に言葉にしてくれるんですね。
だからこそ、気づけることがたくさんあって、私にとってすごくありがたい存在なんです。
実は私自身も、数年前から
「あれ…?黄ばみ増えた?」
と気になっていたところで、彼女の言葉をきっかけに、
「これはもうあかんな。一度調律師さんに相談しよう」と思うことができました。
ちなみにこれがお修理前の鍵盤です↓
写真で見るとあんまりわからないのですが、
実際に見るとよく使っている範囲の鍵盤だけが黄色く変色しています。
端っこの鍵盤の方が白いのわかりますかねー。
また、真ん中のドによくシールを貼っていたので、そこもシールの跡がついちゃっています・・・(写真拡大して見てください)

黄ばみは鍵盤を貼り換えたら白くなる!
スカラー的には、もうピアノが30年ぐらい古いものなので、
ピアノ自体を買い換えないといけないのか?と思っていたんですね。
そしたら違って、鍵盤自体は木材で出来てるのですが、
その上に樹脂のような素材が貼り付けてあるんです。
で、その樹脂部分だけが変色してるので、そこを貼り換えたら真っ白になるとのことでした。
この樹脂と言うのは、熱で温めると剥がれる仕組みになっていて、
アイロンかなにか熱を帯びている道具を使って、
1本ずつ新しいものを1鍵ずつ手作業で貼り換えていくそうです。
鍵盤を浜松の工場に送り、貼り換えたものをまた京都まで戻し、
そこから再設置してもらうという流れでした。
1本ずつ鍵盤をダンボールに鍵盤を入れていきます。ちなみに白い鍵盤だけを修理に出します。

白い鍵盤を外したらこんな感じ。普段はピアノの中身は見えないので不思議な光景ですよね。

貼り換えるのは白鍵だけなので、黒鍵はこのまま置いておきます。
黒鍵のエチュード専用ピアノのようです・・・(笑)

ちょうど教室のお休み期間と重なり、
奇跡的なスケジュール でピアノがない10日間を乗り越えることができました。
気になる費用は?
お値段は、7万円~8万円ほど(税込み)でした。
想像していたより良心的でホッとしました。
30年以上使っているピアノなので、
「このピアノ、もうダメなのかな…?」と不安もありましたが、
調律師さんからは
「メンテナンスさえしっかりしていれば、まだまだ使えますよ」
との心強い言葉をもらい、一安心!
アップライトピアノは機械ではないので、壊れたらすぐ買い替え、というものではありません。
気になるところだけ修理しながら、長く付き合っていけるのが良さだなと改めて感じました。
生徒さんの反応は?
貼り換え後、
「子どもたち、気づくかな…?」と少しドキドキしていたのですが、
誰も何も言わず(笑)
ところが、例のあの生徒さんのレッスンの日になると—
「せんせい、なんかピアノがきれいになってるー!」
とすぐ気づいてくれました。
新品のピアノに見えたようで、満面の笑顔を見て私も嬉しくなりました。
貼り換えただけで新品のように生まれ変わるなんて、
本当にやってよかったと心から思えた瞬間でした。
調律師さんは音の調律だけじゃなくて、ピアノ自体のメンテナンスにも
詳しいので、もし私と同じような方がいらっしゃったら、
相談してみるのもありなのではと思いました。
ちなみに白くなった鍵盤はこちらです。

中央の「ド」のシールの後もきれいになっています。

まとめ
・黄ばんだ鍵盤は、鍵盤を貼り換えたらまだ弾ける!
・作業日程は約10日間~2週間ほど
・お値段は7~8万ほど(10万円以内でおさまった。地域差による)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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