9 May 2016
スカラーです。
今日は、「新米講師の試練!落ち着きがない男の子のピアノレッスン日記その③(終)」についてお話ししたいと思います。(前回の記事はこちらです)
今日は、苦戦した講師1年目のレッスンで、どうやって、平常のレッスンに立て直したかのお話しです。
数日でレッスンが崩壊した・・・
とにかく、最初のレッスンは大変でした。
どの順番から教えようとかを考えていたのに、
それ以前の問題で、全然こちらの言うことに耳を貸してくれなくて、気づいたら相手のペースになっていて全然レッスンと違うことをやっている。。。
レッスンが横道にずれてずれて 😥 、大きく脱線して、レッスン4日目ぐらいにはとうとう崩壊を迎える・・・。
今思うと恐ろしいレッスンやったなって思うし、その子にかわいそうな思いをさせたなって思ってます・・・><
当時は、「どうしよう、なんで言うこと聞いてくれへんの?」
「なんで脱線するの? なんで? あの子が変なの? それとも私が変なの?」と毎日悩んでいました 😥
いくつもの「?」が頭を駆け巡りました。
いろんな先生に相談をした
で、ベテランの先生たちにいろいろ教えてもらいました。
A先生
「その子はあなたの勉強になるね。しっかり教えたらいいよ。まずできることを増やすレッスンにしたらいいよ」
具体的なアドバイスはもらえなかったけど、私の勉強になる子・・・。私が試されてるのか・・・!と思いました。
できることを増やしていくレッスンという言葉を胸にとどめました。
B先生
「あ~その子はグレーやね。うちにもそういう子がいる。そういう子は通常のレッスンができひんから、●年に●の本使うとかいう目標はやめて、その子ができるレッスンにした方がいいよ」とのこと。
なるほど・・・。グレーって何なんや? そんなに特殊な生徒なのか・・・?
C先生
「リトミック的なことやったら? ピアノに合わせて体を動かすとか。ピアノ弾かなくていいんじゃない? あとは、ルールを決めてやったら? 「これは先生の大事なものだからさわらないでね」とか。「これが出来たら、あとは好きなことしていいよとか」」
リトミックか・・・。なるほど。ルール作りも大切なんやなぁ・・・。
ベテランの先生は、きっといろんな生徒を見てきてはる。やから何かしら自分なりの得策があるんやと思う。
けど、私は経験がない。なので、人に聞いたり、自分で考えてやってみるしかありませんでした。
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この本が助けてくれた!
で、一番参考にしたのは、この本。
この本がなかったら、私はいまここにいないかも・・・(笑)
ほんとにありがたかったし、未だによく読んでいます。
「あきらめないで! ピアノ・レッスン」
主には、発達障害の子用に書いてある本なんやけど、発達障害とか関係なくても、障害がない子でも全然使えます。
読み込んでいくと、障害とか関係なく、具体的にわかりやすい言葉で、丁寧かみくだきながら教えたらいいんやってことがわかりました。
まず参考にしたのはこれ。
「目に見えるように、今日のレッスン内容を紙に書く」というもの。
子どもって、知らないお家に来て、いったい今から何をされられるのか、とっても不安になるんですって、
口では「今日は●●するよ~」といっても、頭からすっぽぬけるそうです。
なので、そういうときは、文字にして書いてあげると、視覚からも分かるので、安心するみたい。
そのなごりで、今も生徒みんなにレッスンの紙を作っています。
1つずつできたら、左のチェックボックスに好きなシールが貼れます。3つ貼れたらレッスン終了です。
これをしてから、あんなに脱線してたのに、
紙を見せて、「今日は●●をするよ。全部できたらおしまいね」と言ったら、その通りにレッスンをしてくれるようになったので、かなり驚いた覚えがあります。
脱線しそうになっても、「この紙を見せて、今は●●をやってるんだよ。あと2つで終わりだよ」とかいうと、また話を聞いてくれます。
アプローチの仕方一つで生徒は変わる!
最初は「この子がおかしいんや! 何かの障害なんや!私は悪くない!」とか思ってしまったけど、違ったなぁ・・・。
結局は私のアプローチの仕方が悪かったんですね。
それをその子のせいにしてしまった・・・。お恥ずかしい限りです 😥
今はその子は小学5年生になりました。
普通にお勉強して、友だちと遊んで、いたって普通の元気な男の子です。
レッスン来たてのときは、教室で寝転んだり、カーテンに隠れたりしてたっけ・・・。(笑)
子供の成長はすごいです!
私はこの子と一緒に成長してきたんやなぁと思いました。
今日も読んで下さりありがとうございました^^
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