2 Jan 2018
スカラーです。
明けましておめでとうございます!
今年も引き続きブログを更新していこうと思いますので、皆さまどうぞよろしくお願い致します。
お正月とは全く関係のない話なのですが、
今日は、ブログでもちょこちょこお話ししていることなのですが、音楽の父「バッハ」の弾き方についてお話ししようと思います。
バッハの弾き方は、もうこの2点に絞って弾きましょう。
①ペダルを使わない
②左手も右手も音を出す
目次
①ペダルを使わない
なんでペダルを使わないかと言うと、バッハの時代はペダルがなかったからです。今のようなピアノじゃなくて、「フォルテピアノ」っていうピアノやったんです。
「フォルテピアノ」ってこんなんです。白鍵と黒鍵が逆です!
※写真はネットからお借りしました
なので、当時ペダルを踏んでいなかったから今も踏みません。
②左も右も音を出す
バッハの時代は、右手も左手もメロディーになっています。ショパンのように、左手が伴奏で右手がメロディーじゃないんですね。なので、左手も右手に負けないくらい同等で弾きます。これ結構大事です!
バッハの楽譜。左手もメロディーになっている。
※有名なインベンション8番です
ショパンの楽譜。左手が伴奏になっている。
※有名なワルツ10番
以上2点です。
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で、ミニ音楽講座として、今から「ショパンのように感情を込めて弾かない」についてお話ししたいと思います。
もっとバッハの時代のことを知りたい人だけ読んでもらえたらと思います。
(ミニ音楽講座)ショパンのように感情を込めて弾かない
「ショパンのように~」というところがポイントで、ここから音楽史の話しになります(あくまで個人の見解なのですが 😀 )。
バッハの曲をきちんと理解して弾くためには、やはりバッハが生きていた時代を知ることが大事です。それが音楽史を学ぶことなんですね。
で、音楽史を学ぶ上で、一番大事なことは、当時の音楽が【誰のために存在したか?】です。
誰にために?と言われてもピンと来ませんよね・・・ 😯
音楽を楽しめたのは貴族だけだった
バッハの時代(バロッグ時代と言います)は、教会や貴族がものすごく力を持っていました。なので、音楽は教会や貴族のためのものやったんです。当時の音楽家は貴族に雇われて教会や宮殿で音楽を弾いていました。お金を持っているのは貴族。当時の音楽家の地位は低かったのです。
この時代、一般市民が音楽に触れることはありませんでした。なので、演奏をするときは、神様に捧げるように神々しく弾く(それが抑揚をつけて(感情を込めて)弾かないということなのです)ことが良しとされています。
なので、バッハの曲は感情を込めて弾かないのです。
で、どの時代から音楽が一般市民のものになったかというと、ベートーベンあたりからになります。
そのきっかけとなるのが、フランス革命(歴史に残る市民革命)なわけです。
フランス革命によって音楽は民衆のものとなった
フランス革命によって、ようやく音楽が私たち民衆のものとなったのです。
そして、ロマン派という時代がやってくるわけです。で、ロマン派を代表する作曲家としてショパンの名が挙がるわけです。
ロマン・・・、つまりは感情をもろに表に出して弾こう! という時代がやってきたのです。
ちょっと整理しましょう。
簡易年表
●バッハ1685年~1750年(バロッグ時代)・・・教会や貴族が力を持っている。音楽は貴族のもの
●モーツアルト1756年~1791年(古典時代)・・・まだ音楽は一般市民のものじゃない
●ベートーベン1770年~1827年(古典時代)・・・後期からロマン派へと変わっていく
●ショパン1810年~1849年(ロマン派)・・・ようやく音楽が一般市民のものに。感情を表に出す演奏に変わる
で、フランス革命(1789年)はどの時期に起ったかと言うと、ベートーベンが20歳前後のときに起きていますし、モーツアルトが亡くなる2年前に起きています。
ざっくり言うとこんな感じです~。
まとめ
「バッハ」の弾き方は、
ペダルを使わずに、左手も右手も同等の音量で、厳かにあっさり弾くのが良しとされる。
フランス革命によって、音楽が貴族から一般市民のものになって、
ベートーベンあたりから、一般市民も音楽を楽しめるようになる。
ちなみにモーツアルトの時代はまだ一般市民は楽しめない。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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