7 Dec 2018
スカラーです。
今日は指番号のお話をしたいと思います。
指番号は、その曲をスムーズになめらかに弾くための道しるべとなるものなので、とっても大事です。
でも誤解を恐れずに言うなら、指番号は道しるべではあるけれど、絶対的な存在ではないということです。
楽譜に書かれている指番号が、絶対じゃない場合があるんです。
なので今日は、「どっちの指を使ってもいいやろう」というグレーゾーンの指使いについてお話ししたいと思います。
パターンその①
楽譜に書かれている指番号は、「125324」になっています。
最後の指が「4」になっているのは、直後のドを5の指で弾くためです(下の写真参照)。
ここで、指番号をもう一度確認します。
楽譜には「125324」と書いてあります。ポイントは、5→3に指をさっと変えることです。
なんで、5→3するかというと、ここで「3」の指に変えておかないと、最後の指が「4」で弾けなくなるからです。
スカラーなら、5→3に指を変える方が弾きにくいので、
「124324」にします。
前提として、最後の指を「4」で終わっておくことは同じです。
で、3つ目の音を「4」で弾くことで、指を狭めたりしなくて済むので、その後の指使いがとってもスムーズなんです。
ただ、この指使いをするときは、
「4」の指を使い慣れていることと、2と4の指の幅が広げられることがポイントです。逆に言うと、4の指をあまり使いたくない、または2と4の指をそんなに広げられない、という場合には向きません。
なので、結論としては、
「125324」でもいいし、「124324」でも良いのです。
間違っても、「125434」なんかで弾くとたちまち弾きにくくなります。
3から4に指を広げることはかなりやりづらいです。
あと、「125435」もよくありません(最後の音を「5」で終わることはありえません)。
※小指の上の音をさらに小指で弾いたりしません。あと、小指の上を他の指がまたぐこともまずありえません。
これは覚えておいた方がよいです(*^^*)
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パターンその②
楽譜は「5313」になっているけど、「5312」でも良いと思います。
まず「5313」になっている理由は、直後のミを「2」の指で弾くからです。次の音を弾きやすくするためです。でもスカラーは、ここは3ではなく、「2」の指で終わっておいても問題がないと思うのです。
細かい話なんですが、ソとミの間はちょうどスラーが切れているところなので、
ソとミの音はつなげなくて良いのです。それやったら、「5312」で弾いて、(一度指を上げて)ミを「2」の指で弾いても全然問題はありません。
※下の青く囲ったところです
パターンその③
「1354」となっているけど、スカラーなら「1244」と弾くかな。
理由は、5→4に指を変えるのが面倒くさいからです(笑)。同じ指を使った方が弾きやすいですからね・・・。でも基本的には「同じ音は違う指で弾く」という考えがあるので、スカラーの指使いは、実はあんまり良くないんです。でも、ここは理想論ではなく自分の弾きやすい指使いを優先して考えていま
す。
あ~、指番号の話を手短く書くつもりがこんなに長くなってしまいました!
ということで、今回は、どっちの指使いでもOKな弾き方を3つご紹介しました。
指の長さ、コントロールが効きやすい指が人それぞれ違うので、
いろんな指で弾いてみて、一番自分にしっくりくるものを選んでもらえたらと思います。
で、一度この指番号と決めたら、弾くたびに指使いは変えずに、いつも同じ指使いで弾けるように、指番号がしっかり指に染み込むまで何度も練習しましょう。
この辺りが泥臭い練習ですね!!
まとめ
・指番号は道しるべではあるけれど、絶対的な存在ではない
・人によって、指の長さやコントロールがしやすい指が違うので自分にしっくりくる弾き方で良い
・でも、小指の上の音をさらに小指で弾いたりしたり、小指の上を他の指がまたぐことはまずありえない
最後まで読んで下さりありがとうございました☆彡
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